鬼と童子
童子とは子どものことを指すのが一般だと思いますが、仏の王子すなわち菩薩を指すこともあるようです。
それは遠目には地蔵さながらに橋の袂に鎮座していたので、近づいてみると「茨木童子」と記されていました。
童子だから子どもなのでしょうけれど、何やら棍棒のようなものを携えているし、口元は食いしばっているように見えて笑顔でもない。調べてみると、「茨木童子」は鬼の一味なのだそうです。
今人気の『鬼滅の刃』の時代設定は大正時代ですが、茨木童子のいたと伝えられるのは平安時代だそう。
鬼と日本人の関わりは深く、それはこれからも尽きることはないのでしょうね。
菩薩即ち仏の名称を持つ鬼、茨木童子。神の名前を持つ悪魔ということでしょうか、神であり悪魔…。
思い出したのは、ジャン=ポール・ベルモンドが言うこんなセリフ。
「 優しくて 残酷
現実的で 超現実的
恐ろしくて 滑稽
夜のようで 昼のよう
月並みで 突飛 」
陽光降り注ぐ画面が活力を与えてくれる60年代ゴダール映画はやっぱり良い。
そういえば前回の東京オリンピックは64年に開催されたのだそう、そしてその年は阪神タイガースがリーグ優勝したのだそう。今年は阪神タイガースが調子がいい。
歴史は繰り返されるのか、はたまた……。