どこでもドア?
そのドアが「どこでもドア」だったなら、くぐった先はどんな場所が広がっているのだろう?
小さい頃見ていたドラえもんを思い出して、ハッピーな気分になれるのか?
散歩中にバッタリ出くわした不思議なドア…。
大人になると、経験から来る失敗したくないという恐怖心が未知のものへのドキドキ感を抑圧するのがちょっと悲しい。
大人的破天荒な世界のイメージで恐怖心に打ち勝つんだ! そんなことを考えていると、そのドアの先に『陽炎座』(鈴木清順監督 1981)の舞台崩壊のシークエンスが浮かんで見えた。
リアルタイムで見ていない大正3部作がリバイバル上映されて観に行ったのは21世紀に入っていたが、その時は衝撃だったし、2020年の今もやはり凄いと思う。
鈴木清順監督の新作をもはや見ることはできないのは、とても残念です。
けれども、残された作品群はいつでも私たちを想像力の世界に誘ってくれることでしょう。