写真について私が思う2、3の事柄 その2
コロナ禍での写真活動を平常心で行うために
複雑で解決策が見つけ難くても進んでいかなければいけないとしたら、安心できる道具を携えたいと思うだろう。
カメラの話に引き寄せてみると、故障を心配して予備のカメラも持ったり、引きができない場面や寄りきれない場面を想定して重たいズームレンズを選択したり、そうこうしている内にカメラバッグの中の機材は膨れ上がり、軽快さからは遠ざかってしまう。
壊れたらそのときだ(できるだけ信頼できるボディを選ぶつもりだけれど)し、フットワークでカバーできるものを撮れば良いじゃないか(どうしようもなければ撮った画をトリミングでお茶を濁して)、と気持ちを切り替える。 Simple is bestを今の写真活動の基本ポリシーに決定してみる。
そうすると、心も軽くなって、さっと出かけ易い気分になってきた。
新型コロナ感染の危険は常に存在していますが(大阪の感染者は結構大変な数になってしまっています)、できうる写真活動は継続していくと決心しました。
社会的風景にコミットしていくことで生まれるスナップは写真の基礎の一つだと思いますし、そのためにはその場に立たなければならないからです。
選択したカメラはCONTAX RTSⅡ、レンズはCarl Zeiss Planar 50mmとしました。
軽快な機材でサクサク撮ろう
自前のCONTAXの中でも信頼性なら新しい分RXⅡやAriaも考えましたが、軽快さを重視してRXⅡを落として、シャッターのタイムラグの感覚を考えてAriaを落としました。(気が向けばこの2台も持ち出すかも…。)
やっぱりRTSⅡは手に馴染む。デザインも美しく写欲も湧く。
Planarは余りにも有名な1896年誕生のパウル・ルドルフ設計レンズの末裔。これは一眼レフ用の変形ガウスタイプ、ヤシコン時代のAEJです。
今は亡き雑誌アサヒカメラ(2020年はアサカメが亡くなった年でもある)の比較記事(2006年頃)では、コシナ製の新プラナーZFの方が評価が高く当時はいそいそとZFを購入しF3と組み合わせていたのですが、結局今手元に残ったのは、ヤシコンプラナーの方でした。F3も去っていきました。FとFM2Newがあればニコンボディについては自分には問題ありません。
自分の趣向に合うレンズやボディが自分にとっての良い道具だというのが、得られた教訓でした。