春の記憶
春色なら桜色が本来の趣旨に沿うのだろうが、なんかそんな気分になれない。
フィルム全盛の時代ならば、フィルムの銘柄で色味を選択する技術は大事でしたが、デジタル時代の今はそんな苦労もあまり意味はない。
春っぽいが春っぽくないという矛盾に満ちた色味を求めている自分に気づく。スライドファイルを眺めていると以前に撮ったスライドが今の気分に合致していた。
KODAK EKTACHROME 2253 、映画用のハイスピードフィルムです。パーフォレーションの形が写真用フィルムと異なっているし、すごく薄いフィルムです。100フィート缶のものをアメリカから通販で購入したものだったはず、もう10年近く前のはず。
今も冷凍庫で残りが眠っているのですが、撮影はいいとして、現像は悩ましい。ポジの現像料金は値上げ幅もすごくなったし、納期も残念な感じ。クリエイトなどのプロラボで増感現像した時の値段をヨドバシが取るような時代になってしまった。そういえばもうクリエイトは東京にしか店舗は無くなってしまったのだな、産業構造の変化を感じるある日曜日の午後…。
